Uber Eats Japanは3月6日から、東京・日本橋にて自律走行ロボットによるフードデリバリーサービスを開始しました。
実用化されることで現在の課題が解決されていくでしょう。他の企業においても実用化にむけた取り組みがされています。
ウーバーイーツ・ジャパンが運用開始
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ウーバーイーツジャパンは、自律走行ロボットを使った配達サービスを日本で開始しました。
以下は、ウーバーイーツの自律走行ロボット配達に関する具体的な情報です:
開始日: 2024年3月6日
対象エリア: 東京・日本橋からスタートし、順次広げる予定
稼働時間: 平日午前10時から午後5時まで
注文方法: サービス提供エリアの利用者はアプリから注文し、ロボットが待機場所から店まで商品を取りに行き、指定場所まで配達する
ロボット仕様: 米スタートアップCartken(カートケン)社が設計し、三菱電機が日本仕様に調整。物体検知、自律走行、遠隔操作などの機能を備え、最高時速5.4キロで走行する。
国内会社の状況
日本国内で自動配送ロボットの開発を進めているいくつかの会社があります。
以下は、主な会社の取り組み状況です。
三菱商事
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2020年12月に岡山県でドラッグストアと周辺店舗の商品を複数の目的地に配送する自動配送ロボットの公道実証を行いました。
2021年4月には茨城県で近隣農地の農作物を集荷して道の駅に納品する実証も遠隔監視で実施しています。
楽天グループ
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自動配送ロボットを活用すべく、ユーザーと店舗向けのシステムを開発しています。
商品配送用ボックスの開発とサービス実用化にも取り組んでいます。
京セラコミュニケーションシステム
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車道走行が可能な自動走行ロボットを活用し、配送や移動販売サービスの開発と実証実験の支援を行っています。
佐川急便
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再配達削減に向けた配送ロボットの活用検討と、荷受人が受け取りやすい方法を模索しています。
マンションや商業施設内での効率的なロボット配送の研究も進めています。
Hakobot
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実業家の堀江貴文氏が取締役として参画する自動配送ロボット開発のHakobotは、走破性と堅牢性を持ち合わせた走行ユニット「Hakobase」を開発しています。
ZMP
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自動運転車両や自律走行の物流ロボットなど、人とモノの移動を自由にするロボットと、人とロボットが共生する社会におけるロボットインフラを提供しています。
国内の法整備
日本では、自動配送ロボットの実用化に向けて法的整備が進められています。
改正道路交通法
2023年4月1日に施行された「道路交通法の一部を改正する法律」により、一定の大きさや構造の要件を満たすロボットは、届出制により公道を走行できるようになりました。
これにより、自動配送ロボットの社会実装が本格化しました。
自動配送ロボット活用の手引き
経済産業省は「自動配送ロボット活用の手引き」を策定し、自動配送ロボットに関する具体的なガイドラインを提供しています。
この手引きは、物流分野における人手不足対応や買い物弱者対策などの課題解決を目指しています。
課題解決
自動配送ロボットは、物流拠点や小売店舗などで荷物や商品を配送するために活用されるロボットです。現在の課題が変わる手段の一つとなります。
人手不足の解消
物流分野では人手不足が問題となっています。
自動配送ロボットを導入することで、人手を補完し、効率的な配送を実現できます。
人々が荷物を運ぶのではなく、ロボットが荷物を運ぶことで、労働者の負担を軽減できます。
買い物が困難な人への対応
買い物が困難な人(高齢者や体力の低下した人々)にとって、自宅への荷物の配達はとても重要となります。自動配送ロボットは、買い物が困難な人にとって便利で、安全な配送方法を提供できるでしょう。
効率的な配送
自動配送ロボットは、交通渋滞や時間帯に左右されずに荷物を運ぶことができます。
高い精度で荷物を届けることで、配送の効率性を向上させ質の高い配送を提供できます。
環境への配慮
自動配送ロボットは電気やバッテリーを使用し、ガソリン車に比べて環境に優しいです。
環境への負荷を軽減しながら、効率的な配送を実現できます。
これらの要因からも自動配送ロボットの実用化は、現在の課題を解決して効率的で持続可能な配送サービスを提供する一環として期待でいます。
海外会社の状況
海外でも自動配達ロボットの実用化や開発に向けて様々な企業が取り組んでいます。以下は、海外の主な会社の取り組みです。
Amazon
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Amazonは、自動配達ロボット「Amazon Scout」をアメリカの一部地域で実用化しています。これは歩道を走行し、小包を配送する自律走行ロボットです。
Starship Technologies
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Starshipは、ヨーロッパとアメリカで自動配達ロボットを実用化しています。彼らのロボットは食品や小包を配送し、歩道を走行します。
Nuro
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Nuroは、アメリカで自動配達ロボットを開発しています。彼らのロボットは食料品や商品を配送し、自動車専用レーンを走行します。
KiwiBot
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KiwiBotは、カリフォルニア州の一部地域で自動配達ロボットを実用化しています。彼らのロボットは食品や小包を配送し、歩道を走行します.
まとめ
自動配達ロボットの実用化には技術的・法的等の課題はありますが、実用化されることで今の課題を解決できる手段となります。運用において協力や守ることが私たちにできることとなります。
早期の実用化を期待したいですね。