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メガソーラーは環境破壊の達人か?再生エネルギーの救世主なのか?

ニュース

奈良県五條市で県有地での大規模太陽光発送電施設(メガソーラー)の整備計画において、突然の計画表明に地元が激しく反発し、知事との対立が深まっています。県の新年度一般会計予算案が反対多数で否決されました。
メガソーラーは、環境破壊に大きな影響を及ぼすのか、メリットとデメリットを理解し考えてみましょう。

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メガソーラーとは

メガソーラーとは、発電規模(出力)が1,000kWを超える大規模な太陽光発電システムです。
一般家庭で設置する住宅用太陽光発電システムが10kW未満なので、メガソーラーはその100倍の規模となります。

メガソーラーは、広大な土地に数千枚以上のソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行います。
企業が自社で発電した電気を国に売電して利益を得るビジネスモデルを行っています。

全国のメガソーラー

日本国内の主なメガソーラー発電所

  • 作東メガソーラー発電所(岡山県):
    出力規模 430メガワット
    この太陽光発電所は岡山県美作市に位置しており、国内最大級の規模を誇ります。
  • 瀬戸内Kirei太陽光発電所(岡山県):
    出力規模 235メガワット
    美作市にあるもう一つの大規模太陽光発電所で、岡山県内でトップ2にランクインしています。
  • ユーラス六ヶ所ソーラーパーク(青森県):
    出力規模 148メガワット
    青森県に位置し、100メガワットを超える規模を持っています。
  • ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク(北海道):
    出力規模 111メガワット
    北海道にある大規模太陽光発電所で、100メガワットを越えています。
  • 宇久島メガソーラーパーク(長崎県):
    出力規模 100メガワット以上
    長崎県に位置する太陽光発電所で、宇久島の復興を兼ねて設置されました。

阿蘇山周辺のメガソーラー施設

  • LIXIL 有明 SOLAR POWER(熊本県有明町):
    約36万平方メートルの敷地に2万枚の太陽光パネルを設置し 発電能力は3.75MWで、年間の発電量は390万kWhを見込まれてます。
  • 阿蘇外輪山の元牧野に建設されたメガソーラー(熊本県山都町):
    約119ヘクタールの敷地に約20万枚のパネルを設置し、出力は約8万キロワットです。
  • 外輪山近くの高原地域のメガソーラー(熊本県):
    連系出力が1MW、太陽光パネルの出力が約1.278MWです。

日本国内のメガソーラー運営・管理を行っている主な企業

  • 三井物産フォーサイト株式会社(MBF):
    全国でパネル出力280MWの発電所の運営管理・保守点検・監視サービスを展開しています。
    岡山県の作東メガソーラー発電所など、多くの実績を持っています。
  • 東芝:
    太陽光発電システムの設計、施工、管理を担当しています。
  • ミツウロコグリーンエネルギー株式会社:
    茨城県潮来市や千葉県富津市などでメガソーラー発電所を運営しています。
  • スマートソーラー株式会社:
    全国各地に200MWを超える大規模太陽光発電所の開発、建設、保守管理、事業運営を行っています。
  • MRI(株式会社水郷潮来ソーラー):
    新潟県阿賀野市でメガソーラー発電所の商業運転を行っています。

メガソーラーのメリット・デメリット

メガソーラーの主なメリットとデメリットを紹介します。

メリット

  • 再生可能エネルギー源:
    メガソーラーは太陽光から電力を生成し、再生可能で豊富なエネルギー源を利用しています。
  • 運用コストの低減:
    一度設置された太陽パネルは、他のエネルギー源に比べてメンテナンスが少なく、運用コストが低いです。
  • 温室効果ガス排出の削減:
    太陽光発電はクリーンなエネルギー源であり、温室効果ガスの排出を減少させ、気候変動対策に貢献します。
  • 雇用の創出:
    メガソーラーの建設と保守は地域社会で雇用を生み出します。
  • エネルギーの自立:
    太陽光発電は化石燃料や輸入エネルギーへの依存を減らし、エネルギーセキュリティを向上させます。

デメリット

  • 高い初期費用:
    メガソーラーの設置には土地、設備、インフラの大規模な初期費用がかかります。
  • 土地利用と生態系への影響:
    大規模な太陽光発電所は広大な土地を必要とし、農業や自然環境と競合することがあります。

  • 発電の不安定性:
    太陽光発電は日照の利用に依存しており、曇りの日や夜間は不安定で信頼性が低いです。
  • 美観と視覚的影響:
    太陽パネルは風景を変え、一部の人々には見た目が良くないと感じられることがあります。

  • エネルギーの貯蔵課題:
    過剰な太陽エネルギーを非晴天時に利用するための貯蔵技術は技術的な課題です。

環境破壊をするのか

メガソーラーは環境に対してさまざまな影響を及ぼすことがあります。
以下に、メガソーラーの環境への影響をいくつか説明します。

  • 土地利用と生態系への影響:
    メガソーラーは広大な土地を必要とします。そのため、農地や自然の生態系を変える可能性があります。
    太陽光パネルの設置により、地表面の温度が上昇することがあります。これは周辺の生態系に影響を及ぼす可能性があります。
  • 景観への影響:
    メガソーラー施設は風景を変えることがあります。美しい自然環境や風景が変わることで、地域社会に対する影響が生じることがあります。
  • 鳥類や昆虫への影響:
    メガソーラー施設は鳥類や昆虫の生息地を変えることがあります。特に飛行中の鳥類にとっては衝突のリスクがあります。
  • 廃棄物とリサイクル:
    メガソーラー施設のパネルは長期間使用されるため、廃棄物処理が課題となります。適切なリサイクル方法を確立する必要があります。

まとめ

メガソーラーは、クリーンエネルギーとして重要な役割を担う一つではあります。しかし 環境への影響については、見逃せない現実もあり、特に周辺で生活をしている人々には死活問題となることもあります。これらを理解し、今後の技術確立や周辺地区等との融合を考える必要があります。

FAM8

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