リニア中央新幹線は、当初の計画であった2027年の開業は断念をした。しかし いずれ完成はするであろう未来の乗り物に乗りたい気持ちは抑えきれず、残念でなりません。
開業に向けてリニア新幹線の技術に触れて、完成後の私たちへの影響を考えてみましょう。
「リニア中央新幹線」計画
- リニア中央新幹線は、首都圏（東京）から中京圏（名古屋）を結ぶ高速鉄道で、全国新幹線鉄道整備法に基づき建設されています。
- 東海道新幹線は半世紀以上が経過し、将来の経年劣化や大規模災害に伴うリスクが存在します。
- 中央新幹線は、超電導リニアを用いて、東京から名古屋までを40分で結び、さらに大阪までの全線を2045年に開通させる計画です。
【参考】 リニア中央新幹線
リニア新幹線の製作企業
リニア中央新幹線の製作は、以下の企業が協力して行っています:
- 日本車両製造株式会社:
日本車両製造は、リニア中央新幹線の中間車両を製造しています。
この会社はJR東海系の子会社であり、新幹線車両の製造に豊富な経験を持っています。 - 三菱重工業株式会社:
三菱重工は、リニア中央新幹線の先頭車両を製造しています。
この企業は航空機技術を活かして高速走行時の抵抗力などを考慮しています。
リニア中央新幹線は、日本の未来を変える重要なプロジェクトであり、日本車両製造と三菱重工業の協力によって着実に進められています
リニア中央新幹線の計画ルート
リニア中央新幹線のルートは、東京都を起点として、山梨リニア実験線、甲府市附近、赤石山脈（南アルプス）中南部、名古屋市附近、そして奈良市附近を経て、大阪市を終点とする延長約438kmの新幹線です。
リニア中央新幹線計画の総工費
リニア中央新幹線の総工費は、従来の計画から約1兆5000億円増え、約7兆400億円になるとの見通しをJR東海が発表しています。
- 品川駅と名古屋駅での難工事への対応による5000億円
- 地震対策の強化による6000億円
- トンネルの掘削に伴う残土の運搬費用などによる3000億円
- リニア中央新幹線は、営業最高時速 約500㎞／ｈで、品川から名古屋までを最速40分で結ぶ予定です。 また、大阪延伸開業を計画し、大阪までの総工費は約9兆円を見込んでいます。
リニア新幹線の最新技術と特徴
リニア新幹線の技術的特徴です。
- 超電導磁気浮上方式:
リニア中央新幹線は、超電導磁気浮上方式を採用しています。
これは、車両に搭載した超電導磁石と地上に取り付けられたコイルとの間の磁力によって浮上して走行する方式です。車輪とレールで走行する従来の鉄道とは異なり、車輪が加速中に空転したり、減速中に滑走したりする現象が発生しません。
超電導リニアは、地震の多い日本で安全に運行させるために10cm浮かせることができる「超電導」の方式を採用しています。 - 最高速度500km/h:
リニア中央新幹線は、最高速度が時速500kmで走行します。
これにより、東京から大阪までの所要時間を約40分で結びます。 - 自動運転システム:
運転士が乗車して列車の速度を制御する方式ではなく、地上にある指令室で列車をコントロールする高精度・高信頼の「自動運転システム」を採用しています。 - 騒音の低減:
超電導リニアは、非接触で走行するため、車輪とレールの摩擦による騒音がありません。
また、空気を切り裂く音（空力音）の対策として、「防音壁」や「防音防災フード」を導入しています。 - 給電方式:
従来の架線とパンタグラフの接触型の給電方式ではなく、超電導リニアでは非接触で安定して給電できる「誘導集電」の技術を採用しています。
リニア中央新幹線のメリットとデメリット
リニア中央新幹線のメリットとデメリットを解説します。
メリット
- より短時間で東京と名古屋/大阪の移動:
リニア中央新幹線は、品川と名古屋を約40分で結ぶ計画です。
大阪までの全線開通後も、高速で移動できるため、ビジネスや観光での利便性が向上します。
経済効果が、10兆円という試算もあります。 - ダイバーシティ確保:
東海道新幹線にリニア中央新幹線が加わり、東京〜名古屋〜大阪を結ぶ高速鉄道ネットワークが拡充されます。これにより、災害時の輸送機関としても活躍できます。 - これまで新幹線のルートでなかったエリアの利便性向上:
中津川や飯田市など、リニア中央が通るエリアの利便性が向上します。
これにより、地域の活性化や人々の流動が促進されることが期待されています。
デメリット:
- 事業の採算性:
総工費が7.4兆円とされており、経済的なリスクがあります。
難工事や地震対策の強化に伴う追加対策費用も懸念されています。 - トンネル工事と水問題:
トンネル工事は難航しており、特に南アルプストンネルは25kmにわたります。
水の流出問題もあり、静岡県との調整が必要です。 - 騒音問題:
時速500kmの走行に伴う低音騒音などが懸念されています。
特にトンネルから出入りする際の音が問題となっています。 - 野鳥への影響:
リニア中央が通過するエリアでは多くの野鳥の営巣が確認されており、環境への影響が懸念されています。 - 電力問題:
リニア中央は膨大な電力を消費し、エネルギー問題があります。
時速500kmでの運行では空気抵抗が大きく、エネルギーの無駄が生じる可能性があります。 - 電磁波問題:
高速運行に伴う電磁波問題も考慮すべき課題です。
まとめ
リニア中央新幹線の開業時期は不透明な状況ですが、完成した際には必ず搭乗したい気持ちです。これからも問題は、発生するでしょうが 今 リニア新幹線について見識を深くできるかと思います。
引き続き、完成することを楽しみに注目をしていきたいと思います。
FAM8