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中国の「空飛ぶクルマ(eVTOL)」の商用化が進む! 中国勢が世界市場の覇権を握るのか

ニュース

中国での空飛ぶ車(eVTOL)市場では、億航智能(イーハン)が量産許可を取得、その他中国メーカーは本年度中での発売を開始する予定など商用化が今年中に急加速する様相となってきた。
このまま中国勢が世界の空飛ぶ車市場を握るのか それとも日本、アメリカ、ヨーロッパの各国が開発・商用化が加速していくのか。 今回は中国国内メーカーおよび中国国内の様子を解説します。

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空飛ぶクルマ(eVTOL)とは

eVTOL(イーブイトール)は、垂直離着陸が可能な電動機体を指します。
日本語では「空飛ぶクルマ」と呼ばれます。
eVTOLの特徴と将来性についての概要です。

  • 垂直方向に離着陸が可能:
    eVTOLは滑走路なしで垂直に離着陸できます。
    ビルの谷間や狭小地でも活用できるため、都市部での移動手段として注目されています。
  • 騒音が少ない:
    電気で動くため、ヘリコプターのようなエンジン音がなく、住宅地やオフィス街でも利用できます。
    さらに、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーを使用します。
  • 操縦士は不要:
    自動運転が可能なため、操縦士は不要です。
    地上150m以下での飛行が想定されているため、超高層ビルなどの密集した場所でも利用できます。

主な中国メーカーと製品特徴

中国メーカーでeVTOL商用化を進めている主な企業と製品について。

小鵬汽車(Xiaopeng Motors/シャオペン)

  • 本社所在地: 広州市
  • 設立年度: 2014年
  • 従業員数: 700人以上
  • 主な製品と価格:
    小鵬汽車の傘下企業である広東匯天航空航天科技(小鵬匯天)は、2024年中にもeVTOL機体を発売予定です。
    価格は約2000万円。
  • 主な製品の発売予定:2024年中に発売予定
  • 製品の強み:
    小鵬汽車は電気自動車(EV)技術を活用しており、eVTOLの産業振興を急いでいます。

億航智能(EHang/イーハン)

  • 本社所在地: 広州市
  • 設立年度: 2014年
  • 従業員数: 不明
  • 主な製品と価格:
    億航智能は観光サービスでeVTOLを活用する予定です。
    価格については詳細が不明。
  • 主な製品の発売予定: 観光サービスでの活用を2024年中に開始予定
  • 製品の強み:
    億航智能は自律運航ドローン(eVTOL)の開発・製造を手がけています。
    中国民用航空局の最終型式認証試験飛行を通過し、パイロットなしでも客を乗せて飛行できるドローンを開発しています。

広東匯天航空航天科技(AEROFUGIA/小鵬匯天)

  • 本社所在地: 成都市
  • 設立年度: 2020年
  • 従業員数: 700人以上
  • 空飛ぶ車の特徴:
    VoloCity軽量飛行車やAE200シリーズの広体飛行車など、低空出行を中心にした国際先進のUAM(Urban Air Mobility)製品を自社で研究開発しています。
    低空物流と空中出行の両分野で活躍しています
  • 主な製品と価格:
    2024年中にeVTOL機体を発売予定です。
    価格は約2000万円。
  • 主な製品の発売予定: 2024年中に発売予定
  • 製品の強み:
    VoloCity軽量飛行車やAE200シリーズの広体飛行車など、低空出行を中心にした国際先進のUAM(Urban Air Mobility)製品を自社で研究開発しています。
    低空物流と空中出行の両分野で活躍しています。

沃飛長空科技(エアロフュギア)

  • 本社所在地:成都市
  • 設立年度:不明
  • 従業員数:不明
  • 主な製品と価格:
    商用化に向けて、耐空証明を2025~2026年に取得することを目指しています。
    eVTOLを使った都市型交通航空(UAM)サービスを3~5年以内に開始する計画です。
    価格については詳細が不明。
  • 主な製品の発売予定: 観光サービスでの活用を2024年中に開始予定
  • 製品の強み: エアロフュギアは電動モーターで駆動するプロペラの推進力を活用し、垂直離着陸が可能な有人の飛行機械を提供します。

中国国内での規制について超概要

中国国内でeVTOL(電動垂直離着陸機)を運用する際の法的規制と違反時の刑罰について、超概要で紹介します。
ただし、正確な情報は、最新の公開情報や専門家の助言を仰ぐ必要があります。日々更新がされることもあります。
ここでは、概要のみを参考情報で紹介します。

  • 法的規制:
    民用航空法規(CAAC)に基づき、eVTOLの運用には許可が必要です。
    飛行ルートは、一般の飛行機と同様に制限されています。都市部での飛行や特定の制約エリアを避ける必要があります。
  • 道路走行:
    eVTOLは、道路上での走行には適していません。
    道路交通法に基づき、eVTOLは一般の道路を走行することはできません。
  • 空を飛ぶこと:
    eVTOLは、特定の飛行制限エリアを守る必要があります。これには空港周辺や人口密集地域などが含まれます。
    飛行中には、航空交通管理に従う必要があります。
  • 違反時の刑罰:
    違反した場合、罰金や免許の取り消し、刑事訴訟などが科される可能性があります。
    具体的な法的規制や刑罰は、中国の法令に基づいて変動します。正確な情報は専門家の助言を仰ぐことが必要となりますので、ご注意ください。

空飛ぶクルマの世界市場

2050年までに、空飛ぶクルマの世界市場規模は180兆円以上に達すると予測されています。
特に、中国市場は14兆円を超える規模となり、世界的な市場の中心の一つとなることが予想されています。

空飛ぶクルマは、25年前後に世界各地で運航が始まる予定です。
今後は本格的な機体の開発や離着陸場などの周辺設備の整備が進むと考えられています。

2035年頃には社会受容性や各国の経済発展も後押しした成長が期待され、2040年代には更なる機体導入や新飛行ルート、バーティポートの設置が進められ、安定した市場拡大が見込まれています。
そして、2050年頃には空飛ぶクルマの世界市場規模が180兆円を超える市場へ成長すると予測されています。

未来の乗り物として、空飛ぶクルマが当たり前に飛行し、空に「空飛ぶクルマがいない」という風景が考えられないほど、世界中で発展がみられる見通しです。

まとめ

今後、各国が商用化を始めると思いますが、法的整備、技術課題、世界統一の困難、など大きな壁がいくつもあります。まだ 中国が世界の覇権を握るのかは不明であり、どの国、メーカーが先頭に立つかの予想は難しいですが、専門家の情報を知ることが必要と思います。

いずれにしても飛行機のように世界であるレベルまでの標準化が行われ、新たな仕事もでき、運用されていることが実現することをとても楽しみにします。
これからも、この話題には注目をしていきたいです。

FAM8

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