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佐渡金山の世界遺産登録、登録まで18年間費やした要因は何か

ニュース

新潟県の「佐渡島の金山」が世界文化遺産として登録されることが、ユネスコの世界遺産委員会で決まった。国内の世界遺産は、文化遺産と自然遺産あわせて26件となります。
2006年に文化庁へ、世界遺産登録への名乗りを上げて、18年間かかって ”やっと・・・”の登録となった。
18年間もの時を費やしたのは何故だろうか

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世界遺産登録の佐渡金山とは

https://www.city.sado.niigata.jp/uploaded/attachment/45111.pdf

佐渡の金山

登録までの歩み

  • 2006年 世界遺産の登録へ向けて名乗りを上げる(文化庁に提案書を提出)
  • 2007年 文化庁へ提案書を再提出
  • 2009年 「石見銀山」(島根県)と統合の方針が決定
  • 2010年 佐渡金山単独が決定し、ユネスコへ提出
  • 2015年 2017年の世界遺産登録候補見送り。「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を選定
  • 2018年 2020年の世界遺産登録への推薦候補見送り。「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を選出
  • 2020年 2022年の世界遺産登録へ推薦書原案(改訂版)を国に提出。
  • 2020年 新型コロナウイルスの影響で、文化庁が国内推薦候補の選定を2020年度は行わない
  • 2022年 ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界遺産委員会が無期限延期に
  • 2024年 世界遺産委員会で登録決定

佐渡金山の世界遺産登録に18年を必要とした要因

https://www.city.sado.niigata.jp/site/mine/63041.html

佐渡金山の登録に18年もの期間を要した最大の要因は2つあったと推測します。

  • 世界的な環境の影響
    新型コロナウイルスの影響と、ロシアのウクライナ侵攻による影響により 国内外での認定機関の停止があります。
  • 強制労働問題への対応
    佐渡金山では、過去に朝鮮人労働者が強制的に動員されたという歴史的な事実があります。
    この問題に対する日本政府の対応、特に強制労働の事実をどのように認識し、説明するかという点が、国際社会から大きな注目を集め、登録審査に大きな影響を与えました。

日本の登録されている世界遺産

現在、国内で登録されている世界遺産は、25ヶ所あります。

  • 文化遺産 20ヶ所
  • 自然遺産 5ヶ所

日本の世界文化遺産マップ

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/ichiran/

世界遺産登録までの長期間ベスト5

日本国内の世界遺産で、登録申請から実際の登録まで時間がかかったものを5つを長い順にご紹介します。

  1. 佐渡金山(新潟県)
    今回登録が決定しました。18年間の期間を要しました。
  2. 紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)
    10年以上の期間がかかったとされています。
  3. 知床(北海道)
    10年以上の期間がかかったとされています。
  4. 琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)
    10年程度の期間がかかったとされています。
  5. 日光の社寺(栃木県)
    10年程度の期間がかかったと考えられます。

なぜ登録に時間がかかるのか?

世界遺産の登録には、時間がかかる要因は以下が考えられます。

  • 学術的な調査と資料の収集: 遺産の普遍的な価値を証明するための十分な学術的な調査や、歴史的な資料の収集に時間がかかる。
  • 保全計画の策定: 遺産を将来にわたって保護するための詳細な保全計画の策定に時間がかかる。
  • 地域住民との合意形成: 遺産周辺の地域住民との合意形成や、地元の理解を得るためのプロセスに時間がかかる。
  • 国際的な審査: ユネスコの世界遺産委員会での審査は、各国から推薦された多くの遺産の中から行われるため、順番待ちや、審査基準の厳しさなどにより時間がかかる。

まとめ

佐渡金山の世界遺産登録は、関係者の諦めない活動の結果であり誠におめてたいことです。

世界遺産の登録は、長い年月と多くの人の努力によって実現されるものです。

佐渡金山の登録を機に、日本の他の世界遺産についても、改めて関心を深めてみてはいかがでしょうか。

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