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(東芝、最大4,000人削減発表)高い開発力で新たな事業の可能性! 

ニュース

2024年5月、東芝で4,000人の人員削減の方向性を明らかにすあT。
しかし、これに至ったには経営側の戦略ミスや不手際が原因で、経営不振に陥ったと考えます。

東芝は、高い開発技術力を持ち、過去にも新技術の開発で新製品を世の中に提供をしてきました。

東芝の課題と開発力について考えましょう。

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4,000人の人員削減となった要因

東芝は2023年に、74年にわたる上場企業外れ、新体制で経営が進んでいました。

今回、東芝が国内外で最大4000人規模の人員削減を実施する主な要因を挙げます。

経営再建

2015年に発覚した不正会計問題以降、巨額の損失を抱え経営再建を余儀なくされています。
人員削減は、固定費削減の一環として実施されます。

事業構造改革

近年、原子力事業や半導体事業などの不採算事業の縮小を進め、人員削減は、事業撤退に伴う措置となります。

デジタル化への対応

デジタル化の進展のため、社内の業務改革が推進され、その一環として事務職を中心に人員削減がされます。

東芝 140年の歴史

主な社歴

1875年: 創業:藤田伝蔵と田中房吉が、東京で「白熱燈製作所」を設立。これが東芝の前身です。

1890年: 白熱電球の商業生産開始:日本初の白熱電球を生産し、全国的に普及させる。

1904年: 東芝誕生:東京電燈株式会社と白熱電球製作所が合併し、東芝株式会社が発足。

1930年代: 重電事業の成長:電力事業の発展に合わせて、発電機や変圧器などの重電機器の生産を拡大。

1956年: 半導体事業進出:トランジスタの量産化に成功し、日本の半導体産業の発展に貢献。

1970年代: カラーテレビやビデオデッキなどの家電製品でヒット商品を連発し、家電メーカーとして大きく成長。

1980年代: パソコンや携帯電話などの情報通信機器事業に進出。

2000年代: 米国ウェスチングハウス社の原子力事業を買収。

2015年: 不正会計問題が発覚:経営危機に陥る。

2018年: 東芝メディカルをキヤノンに売却。

2022年: 半導体事業を分社化。

2024年: 国内外で計4000人規模の人員削減を実施。

主な事業

東芝は、かつてはテレビやパソコンなどの家電製品で有名でしたが、現在は事業を大きく転換し、主に以下の分野で事業を展開しています。

  1. エネルギーシステム: 発電設備、送配電設備、原子力発電設備などを製造・販売。
    再生可能エネルギーの導入や電力網の安定化に貢献しています。
  2. インフラシステム: 社会インフラを支えるシステムを開発・提供。
    交通システムや防災システムの高度化に貢献しています。
  3. 電子デバイス: 半導体、記憶装置、ストレージなどを製造・販売。
    スマートフォンや自動車などの電子機器の性能向上に貢献しています。
  4. ライフソリューション: 医療機器、家電機器、空調設備などを製造・販売。
    人々の健康で快適な生活の実現に貢献しています。

業績(2023年度)

2023年度(2024年3月期)は、売上高が3兆2858億円、最終損益が748億円の赤字となっています。
これは、前年度比で売上高が2%減少、最終損益が1070億円悪化しています。

赤字の主な要因は、キオクシアホールディングスの業績悪化です。
キオクシアホールディングスは、東芝が約4割の株式を保有する半導体メーカーで、世界的な半導体価格下落の影響を受け、業績が悪化しました。

東芝単体の営業利益は、キオクシアの影響を除けば、399億円と前年度から63%減少しています。
これは、パソコンや家電製品などの主力事業の売上が減少したことによるものです。

2024年度(2025年3月期)の目標は、売上高3兆5000億円、最終損益300億円の黒字転換を目指すとしています。

東芝の経営再建の鍵は、キオクシアの業績回復が大きな要因となるでしょう。

東芝の過去最高業績は2013年度!

東芝の過去最高業績は、2013年度(2014年3月期)でした。

  • 売上高:6兆5605億円(国内家電メーカーのトップ)
  • 営業利益:5471億円(国内企業で5位)
  • 経常利益:4903億円
  • 最終利益:3593億円

この好調な業績は、主に以下の要因によるものでしょう。

  • パソコン事業:当時、世界トップシェアのパソコン事業が好調だった。
  • 半導体事業:フラッシュメモリ事業が好調だった。
  • 家電製品事業:テレビや冷蔵庫などの家電製品事業が好調だった。

しかし、2015年に発覚した不正会計問題をきっかけに、東芝は経営危機に陥りました。
巨額の損失を計上し、事業売却を余儀なくされています。

東芝の開発力

東芝の開発力の強み:3つの柱と事例

東芝は140年以上の歴史を持つ老舗企業です。
技術力と開発力は、世界トップレベルと評価されています。
その強みは、主に以下の3つの柱に集約されます。

幅広い技術領域への深い知見

東芝は、エネルギー、インフラ、デバイス、ライフソリューションの4つの事業領域において、幅広い技術を保有しています。
それぞれの領域で長年培ってきた知見と経験は、他社には真似できない強みとなっています。

具体例:

  • エネルギー: 世界初の商用原子力発電所を建設、次世代型原子炉の開発にも注力
  • インフラ: 鉄道システム、交通システム、防災システムなど、社会インフラを支えるシステムを開発
  • デバイス: 半導体、記憶装置、ストレージなど、電子機器の基盤となるデバイスを製造
  • ライフソリューション: 医療機器、家電製品、空調設備など、人々の生活を支える製品を開発

独創的な技術開発力

東芝は、世界初のトランジスタの量産化など、数多くの独創的な技術を開発してきました。
この独創的な技術開発力は、東芝の大きな強みの一つです。

具体例:

  • 世界初の白熱電球の商業生産
  • 世界初のカラーテレビの本格的な量産
  • 世界初のノート型パソコン「DynaBook」の発売
  • 世界初のDVDプレーヤーの発売

オープンイノベーションの推進

東芝は、社内外のパートナーと連携したオープンイノベーションを積極的に推進しています。
これにより、自社の技術力だけでは実現できないような革新的な製品やサービスを生み出すことが可能になっています。

具体例:

  • 大学や研究機関との共同研究
  • ベンチャー企業との協業
  • オープンソースソフトウェアの活用

これらの強みを活かし、東芝は今後も世界トップレベルの技術開発を進め、社会課題の解決に貢献していくことでしょう。

東芝の開発力に関する補足情報

  • 2022年度の研究開発費は1800億円。
  • 世界中に約20の研究開発拠点。
  • 約3万人の研究開発者。

東芝が開発した技術で生まれた画期的な製品3選

東芝が開発した技術で生まれた主な製品を3つご紹介します。

世界初のノート型パソコン「DynaBook」(1985年発売)

1985年に世界初のノート型パソコン「DynaBook」を発売しました。
DynaBookは、重さ約2.8kg、バッテリー駆動時間約2時間という当時としては画期的な性能を誇り、パーソナルコンピュータの普及に大きく貢献しました。

DynaBookの革新性:

  • 当時としては軽量で持ち運び可能なデザイン
  • バッテリー駆動による場所を選ばない利用
  • 液晶ディスプレイ搭載による視認性の向上
  • MS-DOS搭載による汎用性の高さ

世界初のCDプレーヤー「CDP-100」(1982年発売)

1982年に世界初のCDプレーヤー「CDP-100」を発売しました。
CDP-100は、従来のレコードプレーヤーに比べて音質が良く、操作も簡単なことから、大きな人気を博しました。
CDプレーヤーの発売は、音楽業界に大きな変革をもたらし、CDが音楽の主流メディアとなるきっかけとなりました。

CDP-100の革新性:

  • 高音質なデジタルオーディオ再生
  • レコードプレーヤーに比べて操作が簡単
  • コンパクトなサイズで設置場所を選ばない
  • 長寿命でメンテナンスの手間が少ない

世界初のフラッシュメモリ搭載デジタルカメラ「QV-10」(1995年発売)

1995年に世界初のフラッシュメモリ搭載デジタルカメラ「QV-10」を発売しました。
QV-10は、従来のフィルムカメラと異なり、撮影した画像をその場で確認できる画期的な機能を搭載していました。
また、小型軽量で持ち運びやすいことから、デジタルカメラの普及に大きく貢献しました。

QV-10の革新性:

  • 撮影した画像をその場で確認できる液晶ディスプレイ搭載
  • 小型軽量で持ち運びやすいデザイン
  • フラッシュメモリによる高画質記録
  • 連写機能や動画撮影機能など、多彩な機能を搭載

まとめ

人員削減の対象となる方々への手厚いフォローを東芝経営陣が、尽力することを期待したいと思います。

東芝の高い技術力を 近い未来に人類へ貢献する姿をこれからも見てみたい気持ちです。

FAM8

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