東京のベンチャー企業「スペースワン」社が開発した小型ロケット「カイロス」初号機が3月13日午前に和歌山県串本町にあるロケットの発射場から打ち上げられた。打ち上げの状況と打ち上げを行った「スペースワン社」を知りましょう。
打ち上げは、どうなったか・・・・
打ち上げの後、数秒後に爆発し機体全体が白い煙に包まれ、機体の一部は和歌山県串本町の発射場周辺の山林に落下したとみられ、黒煙とともに炎が上がり 打ち上げは失敗となった。
この打ち上げは、部品調達の遅れにより当初の2021年度の打ち上げ予定から4回延期されていました。3月9日に打ち上げる予定でしたが、海上の警戒区域に船が残っていたため5度目の延期となりました。今回、打ち上げが成功すればカイロスは日本で初めて民間ロケット発射場から打ち上げられたロケットとなるはずでした。
スペースワン社とは
- 所在地:本社は東京都港区
- 設立:2018年7月
- 出資:キヤノン電子、清水建設、IHIエアロスペース、日本政策投資銀行
- 資本金:71億円(2022年12月末時点)
- 従業員数:24人
- 主な事業内容:
1.小型衛星用の宇宙輸送システムの開発:人工衛星を搭載する小型ロケットの開発から打ち上げまでを一貫して担います。
2.宇宙輸送サービスの事業化:固体ロケットの特性を活かした高い即応性、低価格、高信頼性、機動性ある民間射場を強みとし、小型衛星用の商業宇宙輸送サービスを目指しています。
スペースワン社は、和歌山県串本町に自社運営のロケット打上げ射場「スペースポート紀伊」を整備し、日本初の民間企業として人工衛星搭載ロケットの打ち上げを行っています。
スペースポート紀伊とは
所在地:和歌山県東牟婁郡串本町田原地区の浦神半島
用途:民間宇宙港(日本初の民間宇宙港)
目的:スペースワン社が運用するもとで、小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業宇宙輸送サービスを提供する(日本初の民間宇宙港)
この宇宙港は、名前に「宇宙への扉を開き、宇宙と地球を繋ぐ新たなゲートウェイとして鍵(キー)になるロケット発射場」という意味が込められています。
スペースポート紀伊は、スペースワン社が運用するもと、小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業宇宙輸送サービスを提供することを目的として建設されました。
日本国内のロケットベンチャー企業
日本国内において、ロケット開発は、スペースワン社の他の企業も開発を進めています。ロケット開発を進めてい国内のベンチャー企業を紹介します。
インターステラテクノロジズ株式会社
- 資本金: 8,350万円
- 従業員数: 154名
- 出資名: ファウンダーである堀江貴文氏を含むスポンサーによって支援されています
- 打ち上げ実績状況:
2019年5月4日、開発した「MOMO 3号機」が日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達しました。現在、2024年度を目標に超小型衛星打ち上げ用のロケット「ZERO」の開発中です。
PDエアロスペース株式会社
- 資本金:11億8,900万円
- 従業員数:39名
- PDエアロスペースは宇宙飛行機(スペースプレーン)の開発を行っています。
- 再利用可能な航空機型宇宙輸送機を提供し、離着陸できる機体を開発しています。
AeroEdge株式会社
- 資本金:4億7900万円
- 従業員数:131名
- AeroEdgeはエンジンなどを大量生産している企業です。
- ジェットエンジン「LEAP」向きのチタンアルミ製タービンブレードを量産しています。
まとめ
この事故は非常に残念ですが、諦めずに今後も引き続き改善し次回に期待したいと思います。
但し、予算がどうなるのでしょうか。懸念要素が多く残っていますが成果を楽しみに応援をしていきましょう。