2024年4月27日、28日にAdoさんが、新国立競技場でワンマンライブ「心臓」を開催しました。
しかし、観客からライブに関して ”低音しか聞き取れない”など音響面に対する不満が出ています。
屋外ライブでの音響調整を理解して、今回のライブの音響について推測しました。
解放された屋外でのライブの音響最適化のコツ
新国立競技場のような屋外の空間では、音楽ライブにとって独特な音響環境をもたらします。
音源の指向性を意識する
開放的な空間では、音は四方八方に拡散します。
指向性の高いスピーカーを使用することが重要となります。
指向性の高いスピーカーとは:
特定のエリアにのみ限定して音を届けるスピーカーです。
反射音を活用する
壁や天井などの反射音を利用して、聴衆全体に音声を届けることができます。
サブウーファーの配置を工夫する
低音は指向性が弱く、音圧が低いので、サブウーファーは複数の箇所に配置し、その設置に工夫が必要です。
音響システムの調整
音響システムをライブ空間の音響特性に合わせて調整が必要です。
残響時間は、音質に大きく影響するので、最適な残響時間に調整が必要です。
その他、考慮すべき点
- 風や雨などの天候は、音響に大きな影響を与える場合があります。
天候に合わせた対策を事前にしっかりと行う必要があります。 - 周辺環境への騒音対策も重要です。
必要に応じて、防音対策や時間帯の制限などの対策を講じる必要があります。
プロの視点から
開放的な屋外空間での音楽ライブは、音響設計が非常に難しく、経験豊富なプロフェッショナルなスタッフが不可欠です。
Adoさん 新国立競技場ライブ 音響問題 考えられる要因
— Ado (@ado1024imokenp) April 29, 2024
先の音響最適化のコツ を参考にして、今回のライブでの音響面について不満が出てきた要因を推測します。
会場の特性
- 国立競技場は非常に広く、音の拡散が大きくなり均一な音響を作り出すことが困難
- 国立競技場は可動式スタンドを備えていて、観客席の配置・形状が変わり、音響特性が変化するので調整が困難
音響設備
- ライブ音響では、観客全体に音を届ける指向性の高いスピーカーを使用するが、使用されたスピーカーの指向性が適切ではなかった可能性
- 低音域の再生用サブウーファーの配置・音量バランスが適切ではなかった可能性
- 音響ミキサーによる音の調整が適切ではなかった可能性
その他
- ライブ当日は風が強かったようで、これが音響に影響を与えた可能性
- 客席によって、スピーカーからの音が直接届きにくかったり、反射音が強すぎたりする場所があった可能性
運営
- 十分なリハーサル時間を確保できず、音響調整が不十分だった可能性
- スタッフが屋外ライブ音響の経験不足だった可能性
期待値
- Adoさんの歌声にファンは、とても高い期待を持っているので 音響に対して感度がシビアとなっていた可能性
- 新国立競技場は、日本を代表する施設なので そこでライブに参画するという場所への期待が高く 音響に対して感度がシビアとなっていた可能性
Adoさんを応援しよう
Adoさんのライブ後に、音響面であっても不満の声が多くあがったことは、とても悲しいことでしたが これも ファンにとっては、Adoさんへの期待の高さと思います。
この不満の声を、次への成功、そして ライブ業界での展開を期待してAdoさんを応援しましょう。