テレビ東京は6月3日、不適切な内容があったとする『激録・警察密着24時!!』に関する処分を公表しました。
何が起きていたのかを調べてみた。
しかし、放送後1年以上も経過した今になっての処分公表に、長期間を要したのは何故なのか?
何が起きたのか!テレ東「激録・警察密着24時!!」担当者の処分
2023年3月28日放送の「激録・警察密着24時!!」において、以下の3つの内容が不適切放送として問題となりました。
「ニセ鬼滅」組織を一網打尽
- アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターグッズを無断で販売していたとして、4人が逮捕されたと放送。
- しかし、実際には3人は不起訴処分となっていた。
- さらに、会社から中国へ「鬼滅の刃」のキャラクターグッズを発注していたという事実も誤りだった。
捜査員の会話や会議を捜査中の様子として放送
- 捜査後の会話や会議を、捜査中の様子であるかのように編集して放送。
- 視聴者に誤解を与え、捜査の妨げとなる可能性があった。
容疑者や家族への配慮を欠いた取材
- 逮捕前の容疑者の氏名や顔写真、自宅住所を映す。
- 容疑者の家族への取材も行う。
- プライバシー侵害や人権侵害にあたる可能性があった。
問題点
- 逮捕前の容疑者の氏名や顔写真, 自宅住所を映す
プライバシー侵害、人権侵害 - 容疑者の家族への取材
二次被害の可能性 - 捜査内容の詳細な情報公開
捜査への支障、犯人の逃亡を助長 - 「犯人」と断定的な表現
被告人の人権侵害、公正な裁判妨害 - 警察官への過剰な称賛
番組の偏向性、警察官の倫理観の低下
処分内容
- 放送当時の制作局長:減給
- 番組プロデューサー:出勤停止5日
- 常務取締役2人:厳重注意
テレビで放映した背景には何があったのか
テレビで放送をする前に、内容のチェックをせずに放送をしてしまったのだろうか、疑問がでます。
なぜ、放送をしてしまったのでしょうか。
その考えられる要因です。
無意識に以下の行動をとっていたとすると、なぜ そのような行動をとったのか環境調査が必要ですが、その点は すでに行動されているでしょうから記載は省きます。
視聴率稼ぎ
暴力や犯罪などの刺激的な映像は視聴者の興味を引き、高視聴率獲得の手段として この内容の番組を放送したのではないかと考えられます。
倫理観の希薄
テレビ制作関係者の倫理観や法令遵守意識が希薄となっていた可能性も考えられます。
問題点に対する認識が不十分で、安易な内容を放送してしまった可能性があります。
なぜ、放送後1年以上もの時間を要しての処分発表となったのか
今となっては、視聴者の一番の疑問は、なぜ このような問題が1年以上も経過してから公表に至ったのかですが、そのことには触れている記事が見つかりませんでしたので 推測してみます。
ただし、どのような理由にしろ、時間がかかりすぎていることが 今回の問題の根深さにあるように想像をしてしまいます。
- 内部調査に時間がかかった
- 警察や関係機関との調整
問題の内容が、警察や関係機関との調整が必要となり、その調整に時間を要したのではN無いでしょうか。 - 経営陣の責任問題
経営陣の責任問題となるため、慎重な調査を進めていたため長時間を要した可能性があります。 - コンプライアンス体制の強化
再発防止策を検討するため、社内体制の強化に時間を要した可能性があります。 - 世間の注目度
世間の注目度が高い問題だったため、慎重な対応をとった可能性があります。
まとめ
今回の問題を反省として、今後も誠意のある報道・放送を期待しましょう。
問題を明確にして、経営陣の責任をとるという行動に対しては、民間の企業として評価されるポイントではないでしょうか。