2025年には、VHSなどのビデオテープが見られなくなるかもしれない。今、話題のビデオテープの2025年問題について徹底解説をする
ビデオテープ2025年問題とは何か?
「2025年問題」とは、VHSなどのビデオテープが2025年までに再生できなくなる可能性があるらしいという問題を示します。
なぜ、そのようなことが起こるのかを解説します。
- ビデオテープには寿命がある
ビデオテープは、経年劣化により磁気が弱わくなり、映像や音声が再生できなくなる可能性があります。
ビデオテープの寿命は、約20年が一般的と言われています。 - ビデオデッキの生産は既に終了
ビデオデッキの製造はすでに終了しています。
そのため、メンテナンス用の部品も少なくなり、ビデオテープの再生機器が減少しています。 - デジタル化しておくことの遅れ
ビデオテープに記録された映像は、デジタル化しておけば、劣化を防止できます。
しかし、多くのビデオテープが、このデジタル化にしておくことが出来ていません。
実は世界的な大問題!
ビデオテープの「2025年問題」は、日本に限らず世界的な問題となっています。
特に、VHSやその他の磁気テープが記録媒体として広く使用されていた1990年代から2000年代初頭にかけて、多くの国で家庭用や業務用に利用されていました。
このため、ビデオテープの2025年問題は、世界共通の問題でもあります。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、2019年に「2025年までにデジタル化しなければ、永遠に失われる可能性がある」と警告してました。
このように、2025年問題は、世界的な重要課題となっています。
主な国の取り組み状況
- 日本
ダビングサービスの需要が急増中。
例えば、カメラのキタムラや東京光音などの企業が、ビデオテープをDVDやデジタルデータに変換するサービスを提供し利用者が増加しています。 - アメリカ
国立視聴覚資料保存センターでは、磁気テープの保存に関する研究や啓発活動が行われています。
多くの企業がビデオテープのデジタル化サービスを提供し、個人や団体が取り組んでいます。
特に、家庭用のビデオテープのデジタル化が進んでいます。 - ヨーロッパ
文化遺産としての映像資料の保存が重要視されています。
例えば、イギリスでは、国立映像アーカイブがビデオテープのデジタル化を推進し、博物館などからの依頼が増加しています。 - 中国
家庭用のビデオテープや歴史的な映像資料の保存が重要視され、政府や民間企業が協力してデジタル化の取り組みを行っています。
中国の文化遺産保護法に基づき、映像資料の保存とデジタル化が進められています。 - アフリカ
ビデオテープのデジタル化に関する取り組みはまだ発展途上のようです。
が、いくつかの国で文化遺産の保存が重要視され、特に、南アフリカやナイジェリアなどでは、映像資料のデジタル化が進められています。
このように、世界各国においても取り組みが急ピッチで進んでいるようです。
ダビングサービスの参考情報
個人としては、大事なビデオテープを急いでデジタル化することが先決ではないでしょうか。
主なサービス業者と参考の価格を紹介します。
詳しくは、注文するサービス業者に事前見積を取り選定しましょう。
カメラのキタムラ
- 料金: 1本あたり約1,780円(税込、60分まで)
- サービス内容: VHSやminiDVなどのビデオテープをDVDにダビング。テープの状態によって料金が変動する可能性があります。
- 納期: 約1か月(本数やテープの状態により前後する場合があります)。
ダビングコピー革命
- 料金: 基本料金1,100円(税込)+ 550円(税込)/本(DVD納品の場合)
- 特徴: 録画時間が長時間でも一律料金で、テープ切れやカビが生えている場合でも対応可能。
- 納期: 最短即日納品が可能。
よつばダビングサービス
- 料金: 1本あたり550円(税込、120分まで)
- サービス内容: VHS、miniDV、8mmテープなどのデジタル化に対応。
- 納期: 具体的な納期は記載されていませんが、迅速な対応が期待されます。
富士フイルム
- 料金: VHSテープのDVDダビングは、1本あたり約2,750円(税込)
- サービス内容: VHSや8mmフィルムなどをDVDに変換するサービスを提供。
- 納期: 詳細な納期は記載されていませんが、一般的には数週間程度。
想い出ビデオDVDダビング工房
- 料金: 1本あたり550円(税込、120分まで)
- 特徴: 10本以上の注文で全国一律送料無料。
- サービス内容: VHS、miniDV、8mmテープなどのデジタル化に特化
まとめ
ビデオテープのデジタル化サービスは、業者により料金及びサービス内容は異なります。
大切な思い出を保存するために、早めにデジタル化を検討することが重要です。
2025年問題を回避していきましょう。