「トイザらス」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、おもちゃがずらりと並ぶ巨大なおもちゃ屋さん。
家族でお出かけした思い出や、クリスマス前のワクワクした時間が蘇るという人も多いでしょう。
特に日本では「子どもの夢の国」というイメージが強く、実店舗やCMなどでおなじみの存在です。
しかし、そんなトイザらスが「実写映画制作」を手掛けるようです。
しかも、単なる広告動画ではなく、ハリウッドも巻き込んだ本格的な“実写映画”のようです!
「トイザらスが映画を作る?」——知らなかった人も多いと思いますが、エンタメ部門が実在しブランド再生に向けた大きな一手となることが期待をされています。
トイザらスに“エンタメ部門”があるって知ってた?

現在、トイザらスは本社がアメリカにある企業「WHP Global」の傘下で再建を進めています。
そのなかで近年注目されているのが、エンターテインメント専門部門の 「Toys”R”Us Studios(トイザらス・スタジオ)」です。
この部門では、トイザらスのマスコットであるキリンの「ジェフリー」を中心としたコンテンツ制作を手がけています。
たとえば:
- YouTubeで配信された短編アニメ『Geoffrey’s World Tour』
- 海外のキッズ向け番組とのコラボ出演
- 家族で楽しめるリアリティ番組『Toys”R”Us Family Faceoff』の企画・制作
など、これまでにないかたちでトイザらスの“世界観”をエンタメとして発信しているのです。
実写映画制作の決断。その理由は?

2024年、トイザらス・スタジオは本格的な「実写映画」の制作に乗り出すことを発表しました。
これは子ども向けブランドが、映画というメディアを活用して存在感を再構築しようとする試みです。
この背景には、同業界のある“成功例”があり、あの『バービー』映画です。
2023年、Mattel(マテル社)が制作した『バービー』は、映画として世界的に大ヒットしました。
おもちゃブランドが映像作品を通じて新しいファン層を獲得し、グッズ売上も伸ばすという好例となりました。
トイザらスもこの流れに乗り、自社のキャラクターやストーリーを映像化することで、従来の“おもちゃ屋”という枠を超えた新たなブランド価値の創出を目指しているようです。
どんな映画が作られるの?

現在、制作中の映画の詳細はまだ発表されていませんが、関係者のコメントなどから予測できることがあります。
可能性としては:
- マスコットキャラ「ジェフリー」を主人公とした冒険もの
- 親子で楽しめる心温まるストーリー
- 最新の映像技術やAI(人工知能)技術を取り入れた表現
実際、2024年にはOpenAIのAI動画生成技術「Sora(ソラ)」を使った短編映像が制作され、カンヌ・ライオンズ国際広告祭で話題になりました。つまり、単なる子ども向けの映像ではなく、“大人も驚くレベル”の本格映画になる可能性があるのです。
エンタメ戦略で「第二のトイザらス」を作る?
トイザらスのエンタメ部門は、単なるプロモーションの一環ではなく、ビジネス戦略の柱のひとつとして位置づけられています。
- 実店舗:物理的におもちゃと出会える場所
- ECサイト:オンラインでも楽しめる買い物体験
- 映像作品:感情に訴えるブランド体験
この3本柱で、トイザらスは新たな“総合キッズ&ファミリーエンタメ企業”として再起を図ろうとしています。
トイザらス映画に期待すること

子どもたちが大好きだったお店が、映画のスクリーンに登場する——そんな未来を想像すると、なんだかワクワクしませんか?
「トイザらスってまだあったの?」 「映画まで作ってるなんて知らなかった!」
そんな声をきっかけに、かつてのファンや新しい世代の子どもたちが再びトイザらスに注目する日は近いかもしれません。
最後に:トイザらスは“昔のおもちゃ屋”じゃない!
トイザらスは、もはやただのおもちゃ屋ではありません。
新しい技術、映像、キャラクターを通して「体験するブランド」へと進化しています。
次に映画館に行くとき、「トイザらスの映画が上映中」と聞いても驚かないでください。
いや、やっぱりちょっと驚いてほしいかもしれません。
「えっ、あのトイザらスが!?」
——その驚きが、トイザらスの新しい物語の始まりとなるでしょう。
rakuten