2024年6月5日、米半導体大手NVIDIAの時価総額が3兆120億ドルに達し、ついにアップルを抜いて世界第2位となりました。今年中にも、マイクロソフトを抜き、第一位になる勢いです。
AI関連によりNVIDIAの急成長は、これからも続くことでしょう。
マイクロソフトとのAI覇権争いの行方はどのようになるのか。
NVIDIAの変遷
1993年: 設立。
初期はグラフィックスチップの開発を中心に活動。
1999年: 初代GeForce発売。
家庭用PC向けGPU市場を席巻。
2002年: nForceチップセット発売。
CPUとチップセットを統合し、システム全体の性能を向上。
2006年: CUDA発売。
GPUを汎用計算に利用する技術、GPGPUの普及に貢献。
2008年: PhysX買収。
物理シミュレーション技術を取り込み、ゲームのリアルさを向上。
2012年: Tegra発売。
モバイル機器向けSoC市場に参入。
2014年: SHIELD発売。
Android搭載ゲーム機を発売。
2016年: Pascalアーキテクチャ発表。
AI性能を大幅に向上。
2018年: GeForce RTX発売。
リアルタイムレイトレーシング技術を搭載。
現在: AI、自動運転、データセンターなど、様々な分野で事業を展開。
NVIDIAの歴史は、革新的な技術の開発と市場への積極的な参入によって彩られています。
常に新しいことに挑戦し、業界を牽引し続けるNVIDIAは、今後も目が離せない存在です。
NVIDIAの株価と総資産推移
株価
- 2000年代: 10ドル台からスタートし、2007年には100ドル台まで上昇。
その後、リーマンショックの影響で下落するも、2010年代後半には再び上昇。 - 2020年代: AIブームに乗って急騰し、2021年には史上最高値となる864.36ドルを記録。
総資産
- 2000年代: 10億ドル台からスタートし、年々増加。
- 2010年代: 100億ドル台を超え、2019年には500億ドル台に到達。
- 2020年代: さらに増加し、2023年には1,000億ドルを超えた。
NVIDIAとマイクロソフトの総資産比較と考察
総資産額
- NVIDIA: 1,026億ドル
- マイクロソフト: 1,686億ドル
考察
- マイクロソフトは現在、NVIDIAの約1.6倍の総資産を有しています。
- しかし、NVIDIAの総資産は近年急激に増加しており、2023年にはマイクロソフトの半分近くまで迫りました。
両社の事業内容と今後の展望
- NVIDIA:
主にGPUなどのハードウェア製品と、AIや自動運転などの分野向けソフトウェア製品を開発・販売しています。
今後もAI市場の成長とともに、総資産を増加させていくと予想されます。 - マイクロソフト:
主にWindows OSやOfficeソフトなどのソフトウェア製品と、クラウドサービスを提供しています。
クラウド事業を中心に成長戦略を展開していくと予想されますが、NVIDIAの急追にどう対応していくかが注目されます。
まとめ
NVIDIAの時価総額がアップルを追い越し、世界第2位となりました。
AI市場におけるNVIDIAの圧倒的な存在感を象徴していますね。
現時点では、マイクロソフトの方が総資産額が大きいですが、市場の要求からNVIDIAの成長は、今後も加速し、追い越すことは十分に可能性があります。
今後両社がどのような戦略を展開していくのか、そして総資産額がどのように推移していくのか、目が離せません。