最近、半導体ってよく聞くけど、作るのにめちゃくちゃエネルギーがかかるって知ってましたか?
電気も水も大量に使うから、環境への影響がとても大きいんです。
だからこそ、企業の各工場がどうやって省エネやCO2削減に取り組んでいるかは、超重要な話題です。
今回は、日本にある大手半導体工場の中でも、ウエハ(月産)生産枚数が多いトップ10をピックアップして、
- 今どんな省エネの取り組みをしているの?
- これから2030年までにどんなことを目指してるの? という観点でざっくりまとめました!
製造業で働く人はもちろん、ちょっとでもエコやサステナビリティに興味ある人にも参考になればと思います。
国内トップ10工場の省エネ取り組み

国内半導体工場のトップ10で、省エネに取り組んでいる事例です。
キオクシア四日市工場:再エネ証書と太陽光発電のW活用
国内最大級のキオクシア四日市工場(三重県)では、太陽光発電を導入し、再生可能エネルギー電力証書の購入も実施してます。
そして、将来的には2040年までに再エネ比率100%、2050年に温室効果ガスネットゼロを目指しています。
TSMC・JASM熊本工場:建設段階から“省エネ設計”を導入!
台湾の半導体大手TSMCが、日本で初めて立ち上げたJASM熊本工場(熊本県菊陽町)。
実はこの工場、最初の設計段階から「省エネファースト」の考えでつくられているんです。
たとえば:
・クリーンルームの空調システムを最適化して、無駄なエネルギーを徹底カット。
・排熱回収システムを導入し、装置から出た熱を捨てずに再利用!
これ、単に電気代の節約とかではなく、工場全体の設計思想が「サステナブルありき」ってところがすごいですね。まさに、未来を見据えたスマートファクトリーの代表格です!
USJC三重工場:冷却装置で年間12万トンのCO₂削減!
注目すべきは、ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン(USJC)の三重工場(桑名市)。
ここでは最新の冷却設備を導入したことで、年間12万トンのCO₂排出削減に成功しています!
これは、ざっくり言うと東京ドーム約10杯分のCO₂削減に匹敵するレベル。
冷却=エネルギー大量消費のイメージがありますが、最新の技術導入することでこんなにもエコになるんですね。
ソニー熊本工場|クリーンルームも省エネへ!
- エネルギー消費の多いクリーンルームで省エネ化に成功。
(クリーンルームの配管系を空気の通り道ができるだけスムーズにして、ムダな力を使わずにすむようにする工夫のような省エネ配管系の設計を実現) - 空調や湿度制御を最適化し、省エネと品質維持を両立。
身近なスマホカメラのCMOSセンサーも、ここで作られているかも!
マイクロン広島工場:再エネ比率55%へ拡大予定
マイクロンテクノロジーの広島工場では、太陽光発電設備を導入済み。
今後はさらに再エネ電力の購入比率を55%まで引き上げ、省エネ設備も段階的に更新していく計画のようです。
グローバル企業らしく、環境と経営の両立を目指した堅実な取り組みが特徴です。
富士電機松本工場:温室効果ガスを年5,500トン削減!
富士電機の松本工場(長野県)では、PFCガス除害装置を導入し、年間5,500トン分の温室効果ガス削減に成功。
これは、環境負荷の高い化学プロセスにおける省エネ対策の好例で、装置導入による「見えない省エネ」が進んでいます。
ソニー長崎工場|長年の技術でじわじわ効率化!
- 熊本工場と同様、クリーンルームの省エネ化を推進。
- 今後は再エネの活用比率もアップ予定。
長年の改善で積み上げた“見えにくいけど確実な努力”が光る工場。
ルネサス那珂工場:蒸気供給の最適化で原油換算5,689kL削減!
ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県)では、蒸気の供給方法を見直すだけで年間5,689kL(原油換算)の省エネに成功。
(例えば、蒸気供給系統の見直しや蒸気の需要予測の具体化、水管ボイラと小型貫流ボイラの併用による運転効率の最大化、蒸気供給圧力の適正化などの取り組みなどが挙げられています)
これは、熱エネルギーの効率活用で成果を上げた例として業界から高く評価されています。
キオクシア岩手工場|東北の地から再エネ100%へ!
- 太陽光発電・再エネ電力証書を導入済み。
- 四日市工場と同様に、2040年に再エネ100%、2050年にネットゼロを目指す!
地域密着型の“エコ・ファブ”として注目を集めています。
ソニー山形工場|地方工場も見逃せない!
- クリーンルームの省エネ対応を推進中。
- 今後は再エネ活用もさらに拡大予定。
地方にも“サステナブル先進地”があるんですね!

サステナ活動って、思ったより手が届く!

一覧を見て感じた方も多いと思いますが、「太陽光パネル設置」「空調の見直し」「再エネ購入」など、今すぐは無理でも将来的に取り組めそうなヒントがたくさんあります。
PFCガス除害やクリーンルームの効率化など、専門的だけど他の業界にも応用できるアイデアもちらほら。
特に製造業や工場勤務の方は、自社の設備を見直すきっかけになるかも。大規模でなくても、コツコツとやれることは意外と多そうですね!
まとめ:未来の工場はエコでカッコいい!
省エネや再エネって聞くとちょっと難しそうですが、実は「ちょっとした工夫の積み重ね」がポイントですね。
日本の大手半導体工場は、その最前線を走っていることが分かりますね。
サステナビリティって、遠い話じゃなくて、明日からでも意識できること。
この記事が、省エネに取り組む人やこれから考えようとしている人のヒントになれば嬉しいです!
rakuten