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【TSMCが進出した町】半導体バブルに潜む影!経済効果の期待とリスク

IT

TSMCが、熊本県菊陽町に進出し2024年2月に第一工場の開所式を行った。経済効果への大きな期待となるプラス要因がある中、その陰で見えてきた大きなマイナス要因。
既に動き出し将来への期待について解説します。

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TSMC熊本工場がある菊陽町(熊本)

どんな町ー菊陽町

菊陽町は、熊本県の中部に位置する町であり、熊本市のベッドタウン化が進み、人口増加率が全国トップクラスとなっています。

  • 発足と合併:
    1955年4月1日に、津田村、原水村、白水村が対等合併し、菊陽村が誕生しました。
    1969年1月1日には、菊陽村が町制施行され、菊陽町となりました。
  • 交通と発展:
    1914年に豊肥本線が開通し、三里木駅が開業しました。
    2006年に光の森駅が開業し、交通インフラの整備が更に進みました。
  • 人口増加:
    住宅地「光の森」の分譲が始まってから、町の人口増加率は熊本県内の自治体として高い数値を示しています。
    2020年の国勢調査では、人口は約4万3,337人となっています。
  • 産業と企業:
    菊陽町は半導体産業においても注目されており、半導体関連企業が多く所在し近年では、TSMCの子会社であるJapan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)の工場があります。

菊陽町の主な半導体関連企業

菊陽町及び周辺地域に所在する主な半導体関連企業です。

  • ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社:
    所在地: 熊本県菊池郡菊陽町
    概要: 世界各国に拠点を展開しているグループで、研究開発から設計・生産、販売までを一体となって取り組んでいます。主にフッ素樹脂製品の製造を行っており、熊本テクノロジーセンターを拠点としています。
  • 富士フイルム九州株式会社:
    所在地: 熊本県菊池郡菊陽町
    概要: 富士フイルムマテリアルマニュファクチャリングに統合され、主にフィルムや材料の製造を行っています。
  • 熊本ニチアス株式会社:
    所在地: 熊本県菊池郡菊陽町
    概要: 高機能樹脂製品のニチアスグループ九州地区製造拠点として設立され、フッ素樹脂の切削、溶接などの技術を活かした加工品を主に製造しています。
  • SUS熊本事業所:
    所在地: 熊本県菊池郡菊陽町
    概要: アルミフレームの切断、加工、組立、梱包などを行うメーカーで、熊本事業所ではアルミフレームの製造を担当しています。
  • 東京エレクトロン九州株式会社:
    所在地: 熊本県合志市
    概要: 東京エレクトロン九州は、半導体製造装置等の開発・設計・製造を行っているメーカーです

TSMCの熊本進出によるプラス要因とマイナス要因

TSMCの熊本進出による菊陽町にとってのプラス要因とマイナス要因を解説します。

プラス要因

  • 経済波及効果:
    TSMCの進出により、関連企業も含めて人口流入が見込まれ不動産価格が高騰しています。
    地域経済に活気をもたらし、雇用機会も増加しています。
    地元の金融機関による試算では、TSMCの進出による経済波及効果は10年で約4兆3000億円に達するとされています。
  • インフラ整備:
    工場建設に伴い、鉄道や道路、住宅などのインフラ整備が急ピッチで進んでいます。
    これにより、地域の生活環境が向上しています。
  • 技術・産業の発展:
    TSMCの技術力を活用した半導体製造工場が稼働することで、地域の産業基盤が強化され技術者や研究者の集積が進んでいます。

マイナス要因

  • 土地不足:
    TSMCの進出に伴い、土地の需要が急増しています。
    特に住宅地の需要が高まっており、土地の確保が課題となっています。
  • 人口増加に伴う課題:
    TSMC従業員やその家族の移住により、住宅需要が増加しています。
    これに伴い、住宅地価格の上昇や交通渋滞などの問題が発生しています。
  • 環境への影響:
    工場の建設や運営に伴い、環境への影響が懸念されています。
    水資源の適切な管理や環境保護対策が求められています。

まとめ

熊本県菊陽町及び周辺地域は、過去から半導体関連企業が集まり緩やかな右肩上がり傾向であったところに、TSMCの進出により急激な上昇になっているのが現状でしょう。プラス要因は期待するとともにマイナス要因への対応を今後も注目をしていきましょう。

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