薪ストーブが人気で、移住先の土地などで設置する家庭が増えているようです。
しかし、薪ストーブをめぐっては煙や臭いなどで近所とのトラブルが思わぬところで発生していることも多いようです。
近隣とのトラブルともなれば、憧れの「ロハス」な暮らしのはずが一転、ご近所との関係で悲しい日々を送ることになる懸念もあります。
過去の薪ストーブでのご近所とのトラブル原因とその対策を紹介します。
是非、薪ストーブを設置するときの参考にしてみてください。
薪ストーブ設置における近隣トラブルとその対策
日本の住宅事情において、特に塀を挟んだ団地のような密集地の家での薪ストーブ設置は、近隣との関係性を考慮する上で注意が必要です。
過去の主なトラブル原因を５つと、その対策案をまとめました。
煙と煤による被害
- 原因
薪の燃焼時に発生する煙や煤が、近隣の家に入り込み、洗濯物に付着したり、窓ガラスを汚したりします。 - 対策
- 高性能な煙突: 煙突の高さを十分に確保し、ドラフトを強化することで、煙を効率的に排出します。
- 薪の乾燥: 十分に乾燥させた薪を使用することで、煙の量を減らすことができます。
- 風向き: 風向きによって煙が隣家に流れやすい場合、風の弱い時間帯に焚くなど、周囲への配慮が必要です。
- 定期的な清掃: 煙突の定期的な清掃により、煤の蓄積を防ぎ、火災のリスクも軽減します。
ニオイによる不快感
- 原因
薪の燃焼時に発生するニオイが、近隣に漂い、不快感を与えます。 - 対策
- 良質な薪: 広葉樹などの良質な薪を使用することで、ニオイを軽減できます。
- 焚き付け: 焚き付け方によってニオイの発生量が変化するため、適切な焚き付け方法を心がけましょう。
- 換気: 焚火中は室内の換気を十分に行い、ニオイをこもらせないようにします。
火災の危険性
- 原因
薪ストーブの取り扱いミスや、煙突の不具合などが原因で火災が発生するリスクが生まれます。 - 対策
- 専門業者による設置: 薪ストーブの設置は、必ず専門業者に依頼し、安全基準を満たした設置を行うことが重要です。
- 定期的な点検: 定期的に薪ストーブと煙突の点検を行い、異常がないか確認しましょう。
- 周囲の可燃物: 薪ストーブの周囲には、可燃物を置かないように注意します。
音による騒音
- 原因
薪が燃える音や、薪をくべる際の音が、近隣に響き、騒音となります。 - 対策
- 遮音材: 薪ストーブの周囲に遮音材を設置することで、音を軽減できます。
- 燃焼時間: 燃焼時間を短くしたり、就寝時間帯は火を控えるなど、周囲への配慮が必要です。
振動による影響
- 原因
薪ストーブの燃焼によって発生する振動が、近隣に伝わり、建物に影響を与えます。 - 対策:
- 耐震構造: 薪ストーブを設置する床は、耐震構造になっていることを確認しましょう。
- 緩衝材: 薪ストーブと床の間に緩衝材を設置することで、振動を軽減できます。
その他
- 事前に近隣に挨拶: 薪ストーブを設置する前に、必ず近隣に挨拶に行き、理解を求めましょう。
- 自治体の条例: 薪ストーブの使用に関する自治体の条例がある場合もあるので、事前に確認が必要です。
- 火災保険: 火災保険に加入し、万が一の場合に備えましょう。
まとめ
薪ストーブは、人気もあり価格も安価な製品が多数販売され 設置のし易さは身近なものとなっています。
薪ストーブを楽しく、まわりに配慮をするためにも以下のポイントも重要となるでしょう。
- 薪ストーブの設置は、専門知識と経験が必要な作業です。
必ず専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。 - 薪ストーブの設置場所や構造、地域の気候条件などによって、最適な対策は異なるでしょう。
