こんにちは!今回は、ちょっと未来の話。
いま、半導体工場では「いかにエネルギーを節約するか」が超重要テーマになってます。
じゃあ10年後って、どんな技術が工場の省エネを支えてるんでしょうか?
面白うそうですよね。。。
今の「空調調整」とか「太陽光パネル」だけじゃ追いつかない未来。
今回は、そんな“未来を変えるかもしれない省エネ技術”と、それを開発してる企業・研究機関をまとめました!
2035年に活躍しそうな省エネテクノロジーはこれだ!

🔬 量子冷却(量子熱輸送技術)
- 何に使う? 量子トンネル効果や量子振動による極低温伝熱制御の研究。EUV露光装置や極限冷却が必要なプロセスに
- どれくらいすごい? 理論上、冷却のエネルギー効率が最大80%改善!
- どこが研究してる? 理研・東大・IBM Researchなど
☀️ 人工光合成で発電!?
- 何に使う? 水から水素を生成する人工光合成触媒(酸化チタン系など)の研究。工場内の自家発電。水と太陽で水素を作って電気に!
- どれくらいすごい? 太陽光発電より効率が高く、CO2ゼロ!
- 誰が開発してる? 東工大・産総研・トヨタ中央研究所
🧊 メタマテリアル断熱材(ナノ構造断熱材)
- 何に使う? 可視光や赤外線の波長操作により、熱を制御する断熱材。クリーンルームや装置の断熱に
- すごさは? 従来の断熱材の5〜10倍の性能。冷暖房コスト激減!
- 研究機関は? 東北大・スタンフォード・産総研など
🧠 AI+デジタルツインで“自己最適化工場”!
- 何に使う? 工場の仮想モデルをAIでリアルタイム最適化する技術。日立のLumada、三菱のDIAPLANETなどが代表例。空調・搬送・装置稼働をAIが全部最適化!
- 効果は? 電力消費をリアルタイムで20〜30%カット
- 開発企業は? 日立・三菱電機・シーメンス・東芝など
🧪 真空断熱配管
- どんなとこに使う? ガスや薬液の温度保持ラインに
- 何が変わる? 熱損失が激減!ヒーターがほぼ不要に
- 開発企業は? AGC・ダイキン・パナソニック・産総研など
🔥 廃熱を電気に変える「熱電変換」
- どんな場面? 装置の排熱をそのまま再利用!
- 効果は? 廃熱の50%以上を発電に変える新素材が登場予定
- 研究してるのは? 九州大・大阪大・産総研など
もうちょっと現実的な近未来技術(5〜10年後)

💨 水素燃料で動くクリーンボイラー
水素を燃料として使用し、燃焼時に二酸化炭素を排出しないボイラーです。
- 何に使う? 工場内の蒸気供給をCO2ゼロに!
- どこがやってる? キオクシア四日市+IHIや川重など
⚡ 蓄電池とAIでエネルギー最適化
- 用途? 蓄電池とAIで、電力のピークカットを自動制御
- 主なプレイヤー パナソニック・三菱電機・ENEOSなど
まとめ:未来の工場は“考えて省エネする”時代へ
10年後の工場では、設備や装置が自ら学習して最適な動きをしたり、廃熱や太陽の力でエネルギーを作り出したりするのが当たり前になるかもしれません。
現場で働くみなさんも、「今の省エネだけじゃなくて、未来に向けた投資って何があるんだろう?」と考えるきっかけになればうれしいです!
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