シャオミ初のEVを発売！！「アップルはEV中止」と「シャオミは発売」の要因

シャオミ初のEVが、3月末に中国で発売される。アップルは開発を中止したが、結果が違う要因は何か探ってみよう。

シャオミ初のEV発売

シャオミ初のEVは3月末に中国で発売される。
北京を拠点とするスマートフォンメーカーのシャオミ（Xiaomi）は、中国全土の30都市で同社初のEV「Speed Ultra 7（SU7）」を3月28日から販売する計画を発表した。
EVに挑戦する発表をしてから、3年後にEVの発売に至った。

エントリーモデル「SU7」と　ハイエンドモデル「SU7 MAX」の主なスペックです。

バッテリー容量:
SU7: 73.6kWhのリン酸鉄リチウム電池を搭載
SU7 MAX: 101kWhの三元リチウム電池を搭載
航続距離:
SU7: 73.6kWhバッテリーで約628km（WLTP）または668km（NEDC）
SU7 MAX: 101kWhバッテリーで約750km（WLTP）または800km（NEDC）
外観とサイズ:
5人乗りのセダン
ホイールベースは3000mmで、全長は4997mm
SU7：全幅1963mm、全高1455mm、車両総重量2435kg
SU7 MAX：全幅1963mm、全高1440mm、車両総重量2655kg
Hyper OS搭載:
システムにはHyper OS（*）が搭載され、エンターテインメントを提供
（*）Xiaomiが開発したオペレーティングシステム（OS）

シャオミ（Xiaomi）は、中国のスマートフォン大手であり、総合家電メーカーです。

設立
2010年4月6日　中国・北京市で雷軍（Lei Jun）によって設立
歴史
初代スマートフォン「MI-One」を2011年に発表し、その後「MI-2」などをリリースしました。
中国国内で急速に成功を収め、世界的にSamsungとAppleに次ぐスマートフォンメーカーとなりました。
事業内容:
スマートフォン以外に、IoT（Internet of Things）製品の提供を行ています。
その他の製品には、ノートブック、テレビ、ウェアラブルデバイス（*）、家電製品などがあります。
（*）ウェアラブルデバイス：手首や腕、頭などに装着して使用できるコンピューターデバイス
売上
2020年の売上高は約4兆1000億円、営業利益は約2100億円
従業員数
22,074名（2020年12月31日時点）
特徴と成功要因:
シャオミは、ユーザー中心の姿勢を持ち、「米粉（Mi Fans）」と呼ばれる熱狂的なファンコミュニティを構築しています。
価格を抑えつつ高性能な製品を提供し、オンライン販売とサービスで利益を得るビジネスモデルを採用しています。

アップルは、EV開発を中止しましたが、シャオミは、開発発表から3年で発売に至りました。
この要因について考察します。

市場への積極的な姿勢:
シャオミは、スマートフォン業界で成功を収めた後、EV市場にも進出することを決定しEVの製造を開始することで、市場での存在感を高めることを目指しています。
一方、アップルはEVプロジェクトを中止し、他の技術や製品にリソースを向けることをしています。
技術とパートナーシップ:
シャオミは、既存の自動車メーカーと提携している可能性があります。例えば、バッテリーの供給元としてBYDやCATLを選んでいることが報じられています。
アップルは、自社で開発することを試みていましたが、技術的な課題や競合他社との提携については公には明らかにされていません。
市場戦略と価格帯:
シャオミは、中～高価格帯のEVを提供し　これにより、利益率を高め競合他社との差別化を図っています。
アップルは、高級市場向けのEVを開発していたとされていますが、価格帯や市場戦略については詳細が不明です。
タイミングとリソース:
シャオミは、2024年3月にEVの発売を発表しました。市場の成熟度と需要を考慮し、適切なタイミングで参入しています。
アップルは、プロジェクトを中止し、リソースの配分や他のプロジェクトへの注力などが影響していると推測します。